むなしさとともに

念佛とはむなしさを横超する大行なり。専ら聞くばかり。ともに聴聞しましょう。もろびとみなともに。

娑婆世界は苦しい

新しい視点を得て、改めて観察するに、 ここは娑婆世界なのだなと痛みを感じる。 あたたかいやりとりがない。 お互いに無関心であるし、自分自身も 縁のない衆生に対して関心が全くわかない。 こういう自分と世界にどう関わればよいか。 難しい問題がまた露…

宝探し

十地経、第八地には非常に重要なことが含まれている。 佛法がありとあらゆるものに含まれているから、味わい尽くしなさいと、 菩薩大士は諸仏から告げられる。 起知門を授与したまう。 (大乗仏典⑧十地経 荒牧典俊訳 中央出版p248) 故に涅槃にも拠らず、生…

なぜ自力では助からないのか⑤

一念一刹那も清浄ならざることなし。 これは法蔵菩薩のすがたである。 すなわち憶念であり、その心は一心。 助からぬわれらを必ず往生させるという決意であり、大悲である。 念佛は実は最も難しい。人間の有様に合わないのだ。 難しいものを価値ありと見出し…

なぜ自力では助からないのか④

根拠なき自信。これは無明の一側面である。 知るべきことを知らぬ、見失っている、 忘れ果てている。 何とかなる。今までも何とかなってきた。 だから、きっと。 確かに生きていくことに関しては、必ず努力は必要である。 ここは娑婆世界であり、競争の社会…

我執が削がれてゆく

佛法、浄土真宗には二つの利益があるとされる。 一つには、入正定聚の益、すなわち住不退転。 二つには、必至滅度の益、すなわち往生成佛。 後者は、期するところの益であり、往生には出発があり、 必ず遂げられるという性質がある。よって、 これは論ずるこ…

なぜ自力では助からないのか③

前回は行いに私の思い、見返りを求めることが必ず雑ざる、と述べました。 雑ざることは致命的なことである。 これは、実践実地をくぐらなければわからぬことであります。 光明のお育てにあずかるということであります。 では、如来はわれらに何と仰って下さ…

課題と並行して進めていきます

課題は課題として、しっかり考えますが、 僕自身は何者にも縛られずに、 自由に念佛の信心を確かめていきたいのであります。 流れるままに、徒然なるままに。 本当に求めていたこと、今も求めていることは、 まことの自由・まことの平等・まことの連帯。 こ…

なぜ自力では助からないのか②

われらは真宗、親鸞聖人の教えを尋ねるものであります。 親鸞聖人の教えを通して、釈迦如来が説いて下さった佛説を頂くのであります。 よって、まず親鸞聖人の仰せを暫く頂きたく存じます。 もし良ければ岩波文庫の親鸞和讃集(名畑應順)もお求め下さい。 …

なぜ自力では助からないのか①

少し腰を据えて確かめたいことが出てきました。 なぜ自力では助からないのか。 まず親鸞聖人の仰せ、その裏付けとなる本願のお心、そしてお聖教に照らし合わせ、そして、 自分が辿ってきた道のり、今も含めて確かめたいです。 だいぶ時間がかかると思います…

にんげんがいた

好い時を過ごした。 にんげんがたくさんいた。 まだ言葉にまとまらないが、終わった静けさ、余韻がある。 不思議な集まりだった。 南無阿弥陀佛 帰命無碍光如来 南無不可思議光 南無三宝

声のほとけさま

11月1日、ブログを始めてから丸三年の月日が経ちました。 こんな妙なブログを、どんな方がご覧になっているのでしょうか? 少し興味があります。もし良ければコメントで教えて下さい(笑) さて、これまでを振り返りますと、 よく一年過ごせた、生き延びれた…

東山魁夷という画家の作品に、「道」というものがあります。 描かれた道は、これまで辿ってきた道でもあり、 これからまだ続いていく道でもある。 東山氏はこんなふうに仰っていた。 阿弥陀佛の本願は如何なる衆生であっても、 その存在に対して垂直かつ不断…

亡くなった方を偲んで

一年前、葬儀に参列した。 涙が出なかった。闘病の結果、亡骸は 頭髪がまばらでお痩せになっていた。 その時に初めて通しで聞いたのが般若心経だった。 帰りに本屋で般若心経の小さな本を買って、今も時々お勤めをしている。 この一年、般若経に関わる本をい…

七地八地の水際

大切なことは、煩悩を離れることはできないということ。すなわち決して助からぬこと。 そして、煩悩具足、いしかわらつぶての如くなるわれらであること。 七地ではまだ躊躇がある。 八地にはもはや躊躇はない。ひたすら行ずる。 体当たりである。 七地までは…

共に苦悩の凡夫である

いしかわらつぶての如くなるわれら。 親鸞聖人の言葉はあたたかい。 このわれらという言葉の響き。そして、 凡夫という智慧の言葉。 共に苦悩の凡夫たるわれら、阿弥陀如来平等の大悲に摂取され共に往生遂げたし。 十年前、相田みつをさんのこの言葉も大事な…

煩悩を憎まない

煩悩を憎み、叩きつぶそうとしていた。 阿弥陀如来の智慧は煩悩を菩提に変えなしてくださる。 煩悩がなかったならば念仏申すこともなかっただろう。 むなしさがなかったならば、これでよいのだろうかと思うこともなかっただろう。 煩悩即菩提。生死即涅槃。…

諸々の衆生とともに

メダカを飼っています。 彼らは泳いでいるだけで、生産的だと言えないものでしょう。 しかし生産的とはなんだろうか? 僕は知らない。わからない。知りたくもない。 彼らが死んでしまうとただ寂しいし、ただ悲しい。 ただ共にいれたらそれでよい。何人も僕と…

地獄を超える

地獄にいるとしよう。 なぜ地獄か。答える。希望を見出だせぬ故に。 地獄を超えるとは何故ぞ?答える。 我すでに光を蒙る。我すでに光を見出す。 光とは何ぞ?答える。如来なり。一切衆生なりと。 もはや地獄を恐れる必要はない。 何故に?一人ではない故に。如…

念佛に何度でも帰れ

迷いは死ぬまでとれないと親鸞聖人は仰る。 だからこそ助けるの仰せ、即ち南無阿弥陀佛、念佛に帰れ。 そこにはいつでも大悲が待っている。 何度でも信の一念を繰り返す。 難儀で救われようのない現実を堪えしむる、 これが念佛の大悲である。 南無阿弥陀佛

信心の純化と柔軟心の成就

藤谷秀道先生のことばです。 十地経が初歓喜地から法雲地まで述べられて いることにも関わってくると思うのですが、 たとえ信心決定しても、煩悩を具足、即ち 身にまとっていることは変わらぬのです。 それどころかいよいよ深く、浅ましいことを 如何に知ら…

願生彼国

わが国に生まれんと欲え、は本願の心。 それが至り届き、念佛の信心、善知識に お育て頂き、阿弥陀の国に生まれたい、即ち もはや我涅槃も欲さず、諸々の衆生と ともに往生したく、一切衆生往生せずば我 涅槃に入らじ、という微かな光が見える。 これは願生…

求道者

有縁の先生方に言えることは、先生方自身が 未だに求道しておられることである。 自分と倍年が違う先生も、未だに念佛往生の お心をお聖教を通して尋ねておられる。 立ち止まらない。 正しく善知識である。有り難いことである。 南無阿弥陀佛

閉塞諸悪道-地獄を超える

共に往生遂げたし。 一切衆生往生せずば我如来にならじという願は何処から来るのだろう。 自分の中にはこんな尊い願はない。 もしあるとしたら、やはり如来の本願力に よるのだろう。 自分は助からなくてよい。 もう自分は十分よくして頂いています。 常に如…

不退転の相ー知進守退

進むを知りて退くを守るを「智」といふ。 (曇鸞大師 往生論註 注釈版聖典 七祖編 p145) このところ、停滞というか沈滞というか、 ことばを探しているような気がします。 不退転という言葉を聞くと、一直線にまっすぐ進むような気がしました。 しかし、本当…

名無往生文  聴聞

聴聞すべきことは、ただ一つ。 如来は、わたしに対して、何と仰っているか? タスカラヌ者に何と仰っているか? タスカラヌ者だからこそ、必ず往生させる、と告げ知らせるのが、 この浅ましい口から出てくださり、 今耳に聞かしめられる南無阿弥陀佛であろう…

名無往生文 大乗 浄土真宗

煩悩はそのままである。 煩悩がなくなるわけではない。それどころか、いよいよ煩悩が深い。 浅ましいわが身の現実はいよいよ悲惨である。食べること、差別し、区別することを やめることができない。むしろそれを楽しんでいる。 埋没している。埋没とは、す…

愚者なりて往生す

親鸞聖人がご晩年に法然聖人から聞いたことを ご述懐されたお言葉です。 このお心を尋ねますに、念佛に帰れということでありましょう。 分かったような気分になる。助かったような気になる。 自分の思いはいらんのであります。 自分が助かるか助からないか知…

名無往生文 真実報土

浄土は方向である。 浄土はあってもなくてもよいものではない。 なければならない、どうしても願わずにはおれない世界である。 人生は苦である。人間、自分は苦を孕んでいる。苦を身としている。 人間は苦を感受しうる存在である。なぜ人と生まれたか。 大悲…

月明かりを見て

光に一切へだてなし あさましき身の我にさえ 慈悲の光明あたたかく 智慧の光明清らかに 届いて下さる 弥陀の喚び声 浅ましい日暮しをやめることができない。 奪わずに、騙さずに、隠さずにはおれぬ自分のすがた。 すなわち助かりようが微塵もない。 だが、如…

名無往生文 八地 不動地

十地経にのたまわく、八地以上の菩薩の行は無功用である、と。 わたくしが考えまするに、七地以前の菩薩の眼目は自利である。 自利には限りがある。広がりと深さがなく、我執の習気を感じる。 聞其名号、大悲が届いたとき、大いなる歓喜が起こる。 それは刹…