むなしさとともに

徒然なるままに、真宗の味わいを書いていきたいと思います。不快な方は、予めご遠慮ください。

にんげん

人間

人間とは、久遠の歴史を背負って生まれてきた者である。 損や得や善悪、そんなもので計れるほど、軽い者ではない。 甚だ重い久遠の過去、そして、光明と共に歩む可能性を孕んだ者の ことを云うのだと思う。 あなたは一体何だ?僕は人間でありたい、と思う。 …

よろこびも悲しみも貫く

よろこびたいが、よろこぶばかりにはならない。 またよろこびだけでおさえられるほど、人間は浅くない。 人間は深いものだ。歴史と悲哀を背負っている。 明けましておめでとう。幸多からんことを。 どうにも違和感を感じてしまう。 よろこびも悲しみも苦しみ…

迷いのただ中だ

自分の思いから一歩も出られない。 思いとは、自分の都合。 煩悩と有限と身は一体であると教えて頂く。 そして、この身が所属しているこの世界は穢土といわれる。 穢土とは、堪忍の土(世界)ともいわれる。 本当に迷っているのだなと思う。どうしても分別が…

癒されることのない悲しみ

どうしても、自分の都合で分けてしまう。 自分自身も、他人も、受け止めることができない。 欲望の満足、都合の満足を幸福とし、都合の悪いことを悪しと する思いが抜けない。 人と生まれたよろこびというよりは、生まれなければならなかった、 あるいは、人…

風の前のちりに同じ

人間は根本的に我執を抱えている。 我と我がぶつかる故に、強者と弱者の相が生じる。 強者は力をもって弱者をねじふせる。 力とは、貨幣であり、立場であり、性格であり、性別であり、 あらゆるものである。 そして、弱者は涙を流す。虐げられる。耳を傾けら…

善悪のふたつ総じてもって存知せざるなり

仏法を聞く、聴聞することを「善いことだ」と思っていないか? 「善い」から聞くのではない。 「聞かねばならない問題」を抱えているから、聞かせて頂くのであって、 「善悪」の区別のうえに、「善」を選んでいるから聞くのではない。 「善悪」に立って、仏…

勝利の影に涙あり

オリンピックを見て思う。 勝者がいれば、必ず敗者がいる。 ガッツポーズの向こうには、落胆がある。 日本という立場に相対して、日本以外の国がある。 金、銀、銅のメダルを獲るものと獲られないものがある。 金、銀、銅とそれ以外の優劣がある。 結果を獲…

自力とは幻の如し

自力。 言葉の雰囲気からして、自分の力。自らで自己の人生を切り開く。 努力。 そもそも、自分の力とはなんだろうか? 草花が日光と水を用いて光合成をする。 自活しているように思っていたが、日光と水を用いている。 動物は、いわんや、他の動植物から栄…

この身を生きる

今こうして人の身を頂いているということの意味を問う。 自分が人として生まれざるを得ない理由があったのだ思う。 この世をお釈迦様は、娑婆世界と仰った。 娑婆世界では一切が無常である。 そして、そこに住むものは、煩悩具足の凡夫。 歎異抄にはこうある…

さるべき業縁

たくさんの方がお亡くなりになった事件が起こってしまった。 詳細はまだ見ていないから分からないけれども、 とても他人事とは思えない。 世の中には、信じられないような出来事が次々と起こっており、 実際に世にあらわになることは、氷山の一角に過ぎず、 …

声が届く

誰かを変えよう、変えようとしていた。 思い通りになると思っていた。 違うなぁ。 いくら変えようと思って、何かをしても、がんばっても、何一つ変わらない。 なぜか? 思いが届かないからだ。変わるか、変わらないかは、 相手に委ねられている。相手が変わ…

凡夫のまま歩む、自分に還る

宝くじ、あたったらな。 あの人みたいになれたらな。 あれがありさえしたらな。 こんなことばっかり考えていたので、それを一度否定した。 けれども、捨てられるような自分ではなかった。 そして、一周して、もとから居た場所に立っている。 今はそういう気…

如来の棄てられたものを棄てる

選択本願の念佛。 浄土真宗の行は、称名念佛の唯一行。 助行を除く、他の一切を雑行とよび、棄てている。 棄てるとは、憑りにしないこと。拠り所にしないこと。 称名念佛は、如来の選びとられた行である。真実の方便である。 五濁悪時群生海 応信如来如実言…

何度転んでもまた立ち上がればいい

失敗を怖がっていた。今もできるならしたくない。 でも、失敗しなければ、痛みを感じなければ、何一つ身につかない。 転んでも、傷ついても、馬鹿にされても、 今の自分を直視し、逃げない。目を逸らさない。 現状を正しく把握する。そして、一歩を踏み出す…

役立たずなんていない

ラジオでイギリスにおられる僧侶の方の話を聞かせて頂いた。 托鉢の時、言われた言葉。 Useless お前は役立たず。 それを言われて考えられたそうだ。 自分は、誰にでも優しく認めてもらいたい自分なのだなと。 そして、更に考えた。 Uselessの裏返しはUseful…

わが師の恩

自分にとって、真の師と仰ぐ方は二人います。 一人は行の師。鍵山秀三郎先生。この人に遇えなければ、今はない。 行に励んだ、あの日々がなかったら今はない。 心あるところに宝あり。 この言葉の心を、わたしは弥陀のまごころと味わっています。 もう一人は…

一生造悪

一生造悪値弘誓 至安養界証妙果 一生悪を造れども、弘誓に値ひぬれば、安養界に至りて妙果を証せしむいえり。 (教行信証 行文類 正信念佛偈)(浄土真宗聖典第二版p206) 一生造悪とは、悪を造り続ければ、存在する事ができない、自分のこと。 既に因は内…

むなしさとともに②

むなしさとともに、の「ともに」についてです。 「ともに」は、共にであり、友にであり、倶にであります。 本願は、常に十方衆生、具体的には、 わたしいちにんに、いきとしいけるものすべてに、平等に かけられた純粋な願いです。 私は、今、本願と共に在る…

会うは別れの始め

出会いと別れは裏表。 裏表という事は、離れていないこと、別々でない。 二つの相。 しかし、どうしても別々にしか考えれない。この事実を凡夫と申す。 別れは辛い、かなしい、離れたくない、切ない。 泣きたい時は泣けばいい。 涙は流すものではなく、あふ…

まことに出遇う

いつもお越し下さり、有難うございます。 これからは、週に1度、金曜日あたりに、 徒然なるままに記したく、思っております(できなくても許して下さいね) 私が『本物の人』やと思う方に、鍵山秀三郎という人がおられます。 私のようなものが、人様のこと…

平等

人間は平等。 何が? 命を欲する前に、命を与えられていること。 無常の世界に存在していること。 自分は、凡夫という事実を身体を通して、自覚しうる存在であること。 願うより、先に願われている、信じるより先に信じられている存在であること。 それは自…

言葉

言葉はとても危ないものだと思う。 なぜなら、その言葉の意味づけが、自分ではなく、 その言葉を聞く相手に決定されるからだ。 ゆえに、何気なくつぶやいたことで、 苦しみを与えてしまうことがあり、 やる気、生きる気力を与えうることもある。 基本的に、…

出遇いと痛みと無常と

不思議なご縁で、それまで、全然会った事も話したこともなかった方と 聞法させて頂く機縁に恵まれている。 人との出遇いも不思議だ。 これまで、自分のこころは、相当内向きだった。自分の殻に閉じこもっていた、 というか、人と関わるのが怖かった、傷つく…

前向きな言葉と一緒に

最近は、できるだけ、言葉に気をつけるようにしている。 なぜか、というと、自分は言葉に引きずられると思うからだ。 たとえば、悪口や陰口をたたくとする。それは、自分の無意識だけでなく、 それを聞かされた人にも、伝染する。 ネガティブな言葉を使うと…

矛盾

さっき、飼っているメダカを見ると、一匹死んでしまっていた。 水草のすきまにはさまっていて、死後幾日かすぎており、 体が溶けているようだった。 これが無常であると教えてくれたのだと思うべきだし、 かわいそうだとも思った。 だが、そのすぐあと、昨日…

かけがえのないもの

人それぞれ大切なものがあると思う。 愛する人、財、健康、地位、名誉。 自分の場合は、時間だ。 心を振り返る時間。本を読む時間。 大事な人と共に過ごす時間。聴聞し、念佛する時間。 時間には限りがあり、無常の風に吹かれた刹那、今生の別れとなる。 今…

祇園精舎の鐘の声

小学生だったろうか。暗唱させられた覚えがある。 諸行無常の響きあり。おごれるものも久しからず。 盛者必衰のことわりをあらわす。 春の夜の夢の如し。 言葉の響きが何となく今も頭に残っている。 無常は人間の都合を全く超えて押し寄せる。 人はなすすべ…

苦しみの果てに

最近まで、半年あまりの無職の期間があった。 これは、想像以上に、苦しい時間だった。 仕事をしている事実。毎月、一定の収入がある事実。 これは、人にとって、大きなアイデンティティだと痛感した。 働いてる人が、とても偉い人に見える。 後ろめたい気分…

がんじがらめ

自分に縛られている。 何をするにもされるにも、わたしがわたしが。 金に縛られる。金が無いと生きてゆけぬ。 他をうらやみ、ねたみ、ののしる自分の心。 誰にも話せぬ、酷い心を抱えた自分。 他の命を奪い、切り刻み、噛み砕き、消化し、 排泄しなければ、…

失敗しても

ほめられるとのぼせ上がるし、 失敗したら、なんとなく凹む。 凹むという文字は面白いな。 気持ちを表していると思う。 失敗しても、それを生かせばいい。 致命的なことをしなければ、きっと大丈夫。 苦い経験を重ねてこそ、身につくことがあるし、 自分以外…

おかげさまで

人間は関係存在である、と聞いたことがある。 でも、正直、人間関係は煩わしい。仕方のないことに拘り、 他を責め、自分を守る。 そんな世の中に嫌気が差しても、社会から断絶して 生きる事ができない。 でも、今は少し違う感じを持っている。 おかげさまで…

人とは、自分とは

誰かに理解されたい。 大事にされたい。 誰もが平等で、平和に暮らしたい。 でも、結局うまくいかない。 みな、自分が一番大切だからだ。 わたしの命、わたしの身体。 わたしの家族。わたしのお金。 わたしに執着して、絶えず他人との衝突が絶えない。 自分…