むなしさとともに

念佛とはむなしさを横超する大行なり。専ら聞くばかり。ともに聴聞しましょう。もろびとみなともに。

にんげん

弥陀の本願

選択本願念佛とはわたしの原点であり、一切衆生の原点である。 自分は凡夫である。故に何度でも本願念佛の道から曲がっていく。 常にわが心身への楽を中心に考察し、行動する。 この身を具足している以上、煩悩を避けることはできない。 かといって、煩悩に…

えにし

花が咲いている。 鳩が歩いている。 虫が止まる。 人に出会う。 不思議なことだと思う。 なぜこの人とともにいるのだろうと。 因縁、縁起生によって成り立っていると 聞いている。 なぜ出会うのだろう。なぜ共に時間を 過ごすのだろう。 考えてもわからない…

生苦

生苦を感じる。 人は老い、病で死ぬのではなく、 生まれた、生まれるが故に 死に至る。 無明が存続する限り、また 生死流転すると如来は仰る。親鸞聖人は法然聖人の選択集より引文されている。 還来生死輪転家 決以疑情為所止(以下漢字七文字の句は全て正信…

彼はわれだったかもしれない

さるべき業縁のもよおさばいかなるふるまいもすべし(歎異抄) 法治国家である以上、国が定めた一定の規範の中で、 自由を享受し、義務を果たさねばならない。 また規範を逸脱する行為には社会的法的制裁が課せられる。 彼は確かに弱いのかもしれない。酒に…

念佛の大悲まします

失踪というテレビ番組を見た感想を書く。 おそらく誰かに自分を受け止めてほしい、 大事にされたいのだろうなと思った。 失踪し家を離れた彼女たちは言っていた。 自分には何の価値もない、と。 親鸞聖人は、いしかわらつぶての如くなる われらと仰った。 ど…

むなしさはむなしさのままで

如来の作願をたずぬれば 苦悩の有情をすてずして 回向を首としたまいて 大悲心をば成就せり(正像末和讃) 苦悩の有情とはわれであり、われらであります。 根機つたないとて悲しむなよ。助けるぞよと 喚びたもうなり。親鸞聖人のたまわく、 喚ばふとは喚びづ…

無常

無常に良し悪しなし。 それを自分の都合にとって良し悪しの色をつけ嘆く。 自然に対してさえ我らはあまりに小さく無力である。 直面する変化に対峙するとき、ただ立ち止まり、 ただ立ち尽くす。 況や何人も死を免れること能わず。 凡夫たるわれに、事実を受…

むなしさがなくなるわけではない

むなしい、しらける。 こういう思いがなくなるわけではないけれど、 それはそれでいい。浮かぶなら浮かべばいいし、 浮かばないなら浮かばないでいい。 戻る、戻らしめられる原点、それを浄土というのでありましょう。 いつでもどこでも何をしても、そこに帰…

諸佛阿弥陀

汝、わが名を称えよ。わが願力で必ず往生させる。 これが乃至十念 若不生者 不取正覚の誓い、無量寿佛の仰せである。 汝、無量寿佛の御名を持て、持てとは称えつつ聞けよの仰せ。 これが釈迦如来の仰せである。 浄土真宗は二尊の仰せに従うのである。 仰せに…

聞くことまことに尊し

聞くばかり。 言葉を聞く。話を聞く。仰せを聞く。 有縁の方をただの人と思うな。 目の前の人は法蔵比丘が必ず佛に仕上げるという願をかけた人なり。 よって、ただびとではなく、いずれ必ず如来になる人なり。 佛の説法と思って聞けば、琴線に触れる言葉が隠…

ナントモナイ

心境に変化が起こるのか? ナントモナイ 日常が有難くなるのか? ナントモナイ 一体何が助かるのか? ナントモナイ 念佛して何になるのか? ナントモナイ 一体何がどうなるのか? ただ念佛を称え、称えれば耳に聞こえる。 耳に聞こえる念佛は、タスケルの仰…

煩悩具足

煩悩具足、煩悩成就の身である。 凡夫というは無明煩悩われらが身にみちみちて、欲もおおく、 いかりはらだちそねみねたむこころおおくひまなくして、 臨終の一念に至るまでとどまらずきえずたえず(一念多念文意) どんだけ信を獲たとか、わかったとかいっ…

いよいよ助からないことに覚める

聞けば聞くほど、わけがわからない。 どこまでも自分を憑みにする心から離れられない。 助からない。 助からない者よ、わが名を称えよ、必ずわが国に往生させる、という 如来の本願が敢えてかたちをとって今、この口より出でたまうのが 南無阿弥陀佛。 十方…

ぼんのうさま

ぼんのうさま ありがとう あなたがたがいなければ 決して仏法を聞くことはなかっただろう ぼんのうさま ごめんなさい ぼんのうのすがたをとってまで 聞かせてくださったのですね おかげで 佛の御名を称える身にまで仕上げられました 煩悩即菩提 生死即涅槃 …

本当に生きることが難しい

むなしさは、どうにもならんですね。 おそらくは、すべてに意味や価値を見出したいのでしょう。 しかし、如来は汝は迷いの凡夫なり、と仰る。 ここは迷いで、あちらは真実を求める、とかいうのではなくて、 一切が迷いであると仰る。一切とは例外がない、す…

外道

光は照らすものであり、そのはたらきは、照らされたものを 見せつけるものである。 知らなかった。自分が全くの外道であることを。 どんなに聞いても聞いても佛道を歩むことができない。 そもそも迷いの中を出たいという気持ちがない。皆無である。 望んでい…

右手左手

右手でめだかにえさを与える。 左手でなべに鰹節を入れて、だしをとる。 何をやっているのか。矛盾そのものが自分である。 矛盾しているぞ、と告げ知らせるはたらきを智慧という。 南無阿弥陀佛

智慧海のごとくならん

三帰依文を拝読すると、このご文が出てきます。 自ら法に帰依したてまつる、まさに願わくは衆生とともに、 深く経蔵に入りて、智慧海のごとくならん。 弥陀の名号称えつつ 信心まことにうる人は 憶念の心常にして 佛恩報ずるおもいあり(ご和讃) ひとりだけ…

人間

人間とは、久遠の歴史を背負って生まれてきた者である。 損や得や善悪、そんなもので計れるほど、軽い者ではない。 甚だ重い久遠の過去、そして、光明と共に歩む可能性を孕んだ者の ことを云うのだと思う。 あなたは一体何だ?僕は人間でありたい、と思う。 …

よろこびも悲しみも貫く

よろこびたいが、よろこぶばかりにはならない。 またよろこびだけでおさえられるほど、人間は浅くない。 人間は深いものだ。歴史と悲哀を背負っている。 明けましておめでとう。幸多からんことを。 どうにも違和感を感じてしまう。 よろこびも悲しみも苦しみ…

迷いのただ中だ

自分の思いから一歩も出られない。 思いとは、自分の都合。 煩悩と有限と身は一体であると教えて頂く。 そして、この身が所属しているこの世界は穢土といわれる。 穢土とは、堪忍の土(世界)ともいわれる。 本当に迷っているのだなと思う。どうしても分別が…

癒されることのない悲しみ

どうしても、自分の都合で分けてしまう。 自分自身も、他人も、受け止めることができない。 欲望の満足、都合の満足を幸福とし、都合の悪いことを悪しと する思いが抜けない。 人と生まれたよろこびというよりは、生まれなければならなかった、 あるいは、人…

風の前のちりに同じ

人間は根本的に我執を抱えている。 我と我がぶつかる故に、強者と弱者の相が生じる。 強者は力をもって弱者をねじふせる。 力とは、貨幣であり、立場であり、性格であり、性別であり、 あらゆるものである。 そして、弱者は涙を流す。虐げられる。耳を傾けら…

善悪のふたつ総じてもって存知せざるなり

仏法を聞く、聴聞することを「善いことだ」と思っていないか? 「善い」から聞くのではない。 「聞かねばならない問題」を抱えているから、聞かせて頂くのであって、 「善悪」の区別のうえに、「善」を選んでいるから聞くのではない。 「善悪」に立って、仏…

勝利の影に涙あり

オリンピックを見て思う。 勝者がいれば、必ず敗者がいる。 ガッツポーズの向こうには、落胆がある。 日本という立場に相対して、日本以外の国がある。 金、銀、銅のメダルを獲るものと獲られないものがある。 金、銀、銅とそれ以外の優劣がある。 結果を獲…

自力とは幻の如し

自力。 言葉の雰囲気からして、自分の力。自らで自己の人生を切り開く。 努力。 そもそも、自分の力とはなんだろうか? 草花が日光と水を用いて光合成をする。 自活しているように思っていたが、日光と水を用いている。 動物は、いわんや、他の動植物から栄…

この身を生きる

今こうして人の身を頂いているということの意味を問う。 自分が人として生まれざるを得ない理由があったのだ思う。 この世をお釈迦様は、娑婆世界と仰った。 娑婆世界では一切が無常である。 そして、そこに住むものは、煩悩具足の凡夫。 歎異抄にはこうある…

さるべき業縁

たくさんの方がお亡くなりになった事件が起こってしまった。 詳細はまだ見ていないから分からないけれども、 とても他人事とは思えない。 世の中には、信じられないような出来事が次々と起こっており、 実際に世にあらわになることは、氷山の一角に過ぎず、 …

声が届く

誰かを変えよう、変えようとしていた。 思い通りになると思っていた。 違うなぁ。 いくら変えようと思って、何かをしても、がんばっても、何一つ変わらない。 なぜか? 思いが届かないからだ。変わるか、変わらないかは、 相手に委ねられている。相手が変わ…

凡夫のまま歩む、自分に還る

宝くじ、あたったらな。 あの人みたいになれたらな。 あれがありさえしたらな。 こんなことばっかり考えていたので、それを一度否定した。 けれども、捨てられるような自分ではなかった。 そして、一周して、もとから居た場所に立っている。 今はそういう気…