何を以って善とし、何を以って悪とするのか。
本当に汝の行は、善といえるのか?と問われている。
自分を基準にした善、悪はその時々、感情、条件、立場に
よって常に虚ろう。これを虚仮、不実の行と親鸞聖人はおっしゃったのではないか。
本当にそれは善行か?自分には本当にわからない。
ただ、良いか悪いかわからないけど、ただ努めてできることをする。
せいぜい自分に出来るのは、この程度。
諸善万行、というが、それは本当に善だろうか?
それは仏のみが正見できるものなのではないかなと思う。
自分にはお念仏しか間に合わない。
しかし、自分は全く仏の教えに背く事しかできず、かつ、
称名する心など持ち合わせていないのです。
なぜお念仏が届いたか。阿弥陀さんの憶念の心が届いているからでしょう。
仏に仇を成し続け、逃げ続ける私を、ここに居るじゃぞよ、と
にっこり笑って呼んで下さるのが、南無阿弥陀仏です。
決して私の行ではない。全て本願力のもよおしと頂きます。
なんまんだぶ