柔軟心はありがたい。
自分ならば見過ごすことを、見つけてくれる。
そこに「あぁ、ありがたいな」と云う心を附してくださる。
生きていると、自分の力不足で、ご迷惑を掛けることが多々ある。
そのとき、以前ならば「隠してしまいたい」「逃げたい」と
先延ばしにすることを「ごめんなさい」と謝る勇気を下さる。
自分自身にはない心が、確かに行いとして今のわたしに現れる。
阿弥陀さんは、どうやって煩悩を断ぜずして、人生を乗り越えさせるかを
考えてくださった。
その結果が、柔軟心、大菩提心をわたしに差し向けて、存在そのものを
支える、ということだと味わう。
固く、閉ざされた自分の心が、佛の力で柔軟にされる。
念佛の波が煩悩を絶えず、さらい流し続ける。
親鸞聖人が、本願を海におたとえになった心の端っこが
ほんの少しだけ、感じれるようなそんな気がします。
本願と共に。南無阿弥陀仏