無常に良し悪しなし。
それを自分の都合にとって良し悪しの色をつけ嘆く。
自然に対してさえ我らはあまりに小さく無力である。
直面する変化に対峙するとき、ただ立ち止まり、
ただ立ち尽くす。
況や何人も死を免れること能わず。
凡夫たるわれに、事実を受け止めること能わず。
立ち尽くす我らに届く一筋の光。
今はただ口に称え耳に聞こえる念佛をただ聞くばかり。
念佛とは智慧である。無常を無常と観察することで
無常を超える。
それが亡き人の菩提を弔うことになるのではないか。
南無阿弥陀佛