本願力回向で往生せしめられる。
平等の慈悲にもよおされて、
あまねく一切を摂せんとわれらのために
立ち上がってくださったのが、法蔵菩薩で
あると教えて頂く。
いちいちの本願にのたまわく、
われ汝を往生させずば、誓いて佛になること
あることなし、と。
もはやただこの誓いを仰ぎ念佛申す、
念佛の大悲をただ聞かせて頂くばかりで、
もったいないことであると頂礼致すばかり。
自らの身と業縁に対して不安がないわけではない。
しかし、もはや阿弥陀佛の本願に専ら
打ち負かしてただ念佛を申すばかりなので
ある。今年の法座のご縁は終わった。
仕事納めも近い。最後まで油断せず
過ごしたいと思う。メリークリスマス。
凡夫のまま助けられて往生せしめられる、
本願のたのもしさをかたじけなく思う。
南無阿弥陀佛