いくら頑張っても人間には分限がある。
なんぼ考えてもわからない領域がある。
念佛の信心起こるは
ひとえに法蔵菩薩の願心に依る。
念佛往生をたもち、果たし遂げるは
ひとえに弥陀の住持に依る。
わが名を称えよの仰せに従い、念佛を申し、
聞くのがわが分限。善悪わが分限にあらず。
ただ赴くまま、流されるまま、
専ら聞くばかり。ほかに何もなし。
寂しさの穴はあいたまま、むなしさの
穴もあいたまま、如来に打ち任せ、
ただ念佛を申す。悲しいなら悲しいまま、
汝そのまま念佛せよの仰せ、これが浄土の
おはたらきであり、いつでも帰るところ、
安んじられるところである。
悲しみ寂しさむなしさの穴は底知れぬほど
深く暗いが、一筋の光まします。
もう分からないままでよい。ちゃんと
抱かれている。何度でも帰る。
南無阿弥陀佛