184.
忍耐・堪忍は最上の苦行である。ニルヴァーナは最高のものであると、もろもろのブッダは説きたまう。他人を害する人は出家者ではない。他人を悩ます人は(道の人)ではない。
(中村元先生 ブッダの真理のことば感興のことば 岩波文庫p36)
忍耐、堪忍は心を錬る作用があるように
思う。鍛錬ともいえる。
鋼が刀に成るためには
槌に打たれ、
火をくぐることを重ねると聞く。そこに、
国宝、三日月宗近のような潤いと気品、
鋭さとしなやかさが
自ずから成就するのだろう。
僕は確かに孤独で、誰からも見向きのされぬ
ような存在だが、実は、みな一人残らず
この問題を抱えている。
それを知らなかった。自分だけのように
思っていた。他者からの無関心という風雨が
鍛錬してくださったから、気がついた。
即ち、不安だから誰かを責める。愚、怒。
不安だから何かを求め安定しようとする。
貪。
疑いの本質は不安であり、未決定である。
疑いを破って下さるものが信であり、
信が必ず至るものがニルヴァーナであり、
涅槃寂静である。その道程を往生という。
これは実地に体当たりしていかなければ
分からないし、ことばに表せない。
まことに澄んだ、
濁り無きお言葉であります。
ただの凡夫の独り言。
南無阿弥陀佛