むなしさとともに

悲しみが尽き果てるまで共に在る twitter https://twitter.com/oujouwogosuru?s=09 

自然なる思案

十牛図という譬えがある。

見性を通り、一周回って元に戻る。

元に戻ったが、実は全然中身が違う。

そして、最後は市井の人として、人々と

交わり、酒を呑み、談笑し、伴に涙を流し、

死んでいく。

こういう格好つけない普通の姿に心惹かれる。

なぜなら、全く無理がないからだ。飾りがない。


比べ合い、こういうことは疲れるのだ。

離れることはできなくても、これは虚妄に

すぎないことは、微かに分かっている。

もういいのだ。本当に。もういい。


力を入れず、自然体で研修に望みたい。

しっかり地に足をつけて、ともに苦しむ。

これが大乗であろうと感じるのである。


離れてはいけない。悲しみと苦しみを

忘れてしまうから。しっかり沈み込む。

これを忘れないようにしたい。



次の更新は来週の予定です。ではまた。


南無阿弥陀