我が弥陀は名をもって物を接したまう。ここをもって耳に聞き口に誦するに、無辺の聖徳、識心に撹入す。永く仏種となりて、頓に億劫の重罪を除き、無上菩提を獲証す。信に知りぬ、少善根にあらず、これ多功徳なり、と。(元照律師 弥陀経義の文 顕浄土真実教行証文類 行巻)
一声一声、如来のおでまし。
一声一声、浄土真宗。
木村無相さんの詩だったろうか。
こえにつきて決定往生のおもいをなすべし、とは法然聖人のお言葉。
名をもって衆生を摂取する。
逃げるものを追わえとる、いだきとる、
大悲する、諦めない。
本願もっとも強しと善導大師は仰る。
この一声を聞きなさい。
一声にまでなって下さった大悲の御心を
聞くよりほかに聴聞はない。
師のおすすめを頂くより、ほかにわれ道あることなし。