最近まで、半年あまりの無職の期間があった。
これは、想像以上に、苦しい時間だった。
仕事をしている事実。毎月、一定の収入がある事実。
これは、人にとって、大きなアイデンティティだと痛感した。
働いてる人が、とても偉い人に見える。
後ろめたい気分。
年配の方や子どもしかいない公園に、自分が歩いている事実。
自分の身を通して味わう人生苦。
すごく苦しかった。自分で自分を否定した。そしたら、
起き上がるのさえ、難儀な時期があった。
でもね、時が経ち、いつか、あんなときもあったけど、
あの経験は無駄ではなかったな、って、
いつかふりかえったとき、少しでも思えたらいいんだよ。
きっとあなたなら大丈夫。
なぜなら自分の人生には答えが在ったし、
本当の満足が在った。
人それぞれの歩みがあり、
歴史があり、思いがある。それでいいと思う。
でもね、一つだけ、大事なことがある。
本当の安寧は、本当に望むべきものは、財でも名誉でもない。
あなたの外にあるものではなく、あなたの心の中に
開くものだと思うよ。
だから、どうか生きることを諦めないでほしい。
自分を自分でいじめないでほしい。
あなたのいのちには、大きな願いがかかっているのだから。
17.07.19追記)いつか出遇うあなたへ。
真宗の肝要は十方衆生なり。この言葉は一切の有情、存在を貫く言葉である。
1人ももらさない。決してもらさない。必ず我が国に往生させるという如来の
無限の大悲を阿弥陀如来の本願、その大悲の声を念佛という。
大悲の声は今のあなたに至り届いているはずだ。
法蔵比丘はしつこい。決してあきらめない。いつまでも、どこまでも、
決して見放すことがない。法蔵は決して傘を差さない。
雨が降ろうが、風が吹こうが、今のあなたとともにいる。
その呼び声を南無阿弥陀佛という。その声は今のあなたの声以外にはない。
その声を聞け。どうぞ念佛を申して下さい。