救いは常に現前でなくてはいかんのです。
救いの予約が救いでない。
救いというのは『今、ここに』という現前の救いでなくてはいけない。
救われようのない現実を、そこに自分の唯一の生きる道があるんだ、と。
言っていうなれば現実をうばい返すんです。
救いというのは、放棄せざるを得ないような現実をうばい返すんです。
(歎異抄講義録2 27貢)
和田先生の言葉です。
自分が受け止められる事が、先手です。
それが在って初めて、自分自身を、自分の人生を、自分の存在全体を
受け止める事ができる。
帰り処が在って、初めて、出る事ができる。
帰り処を浄土といい、如来といい、念佛といい、本願という。
そして、念佛は智慧の念佛、慈悲が貫いて、智慧が至る。
本願とともに。なむあみだぶつ。