自分の思いから一歩も出られない。
思いとは、自分の都合。
煩悩と有限と身は一体であると教えて頂く。
そして、この身が所属しているこの世界は穢土といわれる。
穢土とは、堪忍の土(世界)ともいわれる。
本当に迷っているのだなと思う。どうしても分別が抜けない。
相手をどうしても受け止めることができない。理解ができない。
心が通わない。届かない。
自分の心が落ち着かない。落ち着いたと思ったら、もう動いている。
ただ、迷いを迷いと知ることを信知と教わる。
自分は一切のことが分からないものだと知らされるまま、
助からぬものだということがそのままたすけられる。光明に摂取される。
どうしても出られないまま、変わらないまま、ただ念佛を聞く。
聞即信。聞こえること以外に信はない。音声佛を専ら聞く。
憑むべきは弥陀如来、依るべきは念佛一行。専ら念佛を聞く。
本願とともに。南無阿弥陀佛