無縁社会という本を読んだ。
孤独死。老病死。
人間には、どうしても超えられない一線がある。
ヤスパースは『限界状況』という言葉で表現している。
それに対峙したとき、如何に自分が無力であったか、思い上がっていたか、
それらが初めて明らかになる。
経済的な格差。勝ち組、負け組。帰る場所がない。
受け止めてくれるものがどこにもない。誰も居ない。
どうにもならないなら、たすけてくれといえばいい。
一心に弥陀をたのむこともできない身であれば、ただ彼の名を
称えばいい。無量寿佛の御名を称えよ。
如来の仰せはただ一つ。我が名を称えるばかりで、たすける。
必ず浄土へ往生させる。往生とは始まりと遂げられるときがある。
称我名号 下至十声の大悲をそのままいただけばいい。
本願とともに。南無阿弥陀佛