如来と自分は直の関係であり、
他の一切が介在する余地がない。すきまがない。
念佛が如来に帰す。一声の念佛が戻す。
かたちなき本願力が言葉になってはたらいてくださる。
他力とは如来の本願力なり、のお言葉を思う。
憶念とは、自分が如来を思うのではない。
如来が思い詰めで、心を砕いてくださっていること、それが
憶念である。如来がまことであって、自分はまことではない。
それでよいのである。如来に往生浄土の確信があれば、それで
よくて、凡夫の自分の確信など全くあてにならない。
たのむべきは本願の心。必ず助ける、弥陀の呼び声。
南無阿弥陀佛