電車の中で隣に座った学生がプリントを持っていた。
初期仏教の何とかかんとか。
ちらりと見る。
『中道』の文字。
佛さんのお育てはすごいもんだなぁ。わらけてくる。
佛さんは「それ」になって語りかけてくる。自身は法身なので、
あえて「それ」や「だれそれ」を通してはたらきかけてくる。
空だから握ることもできない。ただ仰ぐばかり。
如来のはたらきを感受する。気がつかなければ、ただの青年。
気がつけば、ともに御同行。
彼も如来の光明の中におり、自分もお育てに預かる。
いつか彼が念佛を申すことを念じて。
いつかあなたもとともに念佛を申すことを念じて。
南無阿弥陀佛