むなしさとともに

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不退転の相ー知進守退

進むを知りて退くを守るを「智」といふ。

 

曇鸞大師 往生論註 注釈版聖典 七祖編 p145)

 

 

このところ、停滞というか沈滞というか、

 

ことばを探しているような気がします。

 

不退転という言葉を聞くと、一直線にまっすぐ進むような気がしました。

 

しかし、本当の不退転とはこのように思っています。

 

 

何度も立ち止まる。迷い、傷つき、傷つけながらも、なお

 

また歩き出す。何度も立ち止まって、涙を流したり、煩悩に引きずられ

 

つつ、また一歩一歩歩いていく。

 

これが知進守退、真の不退転の相ではないかと。

 

煩悩を滅することはできない。悪業もやめることができない。

 

だからこそ如来はありったけの大悲をかけて憶念して下さる。

 

念佛は如来の行である。自分は念佛聞かしめられるばかり。

 

これで良いのである。

 

南無阿弥陀