不可思議光に南無したてまつる(正信念佛偈)
聴聞の場に座らせて頂くと、ふと、思う。
なんで阿弥陀佛の本願を聞いているのだろうかと。
なぜ今、この場にいるのだろうと。
全く分からない。
しかし、佛法に照らされるところの自分は
正しく凡夫と言われる存在であることは
言い逃れできない。
この一点は、もはや否定できないし、
否定する力みを如来に奪われてしまった。
或いは何度湧いてきても、その都度念佛に
帰して下さる。
疑いを除き証を獲しむる真理なり(顕浄土真実教行証文類 総序)
南無不可思議光如来
思いはからいを破って下さる不可思議なる
智慧のおはたらき。
そのおはたらきに帰順し、今はただ念佛を
聞かしめられるばかり。
全く不可思議なことだと思う。
南無阿弥陀佛