正直、自分は存在すべきものではないと
思っている。どれだけの嘘と偽りと
殺生と煩悩にまみれて生きてきたか。
生きているか。これからも生きていくか。
本当に浅ましいし、嘆くべきことだが、
眠りにつけないほどの慚愧はないし、
また明日も一日を過ごすのだろう。
自分は存在すべきではない、というのは、
生涯引きずらねばならない課題であろう。
僕は本当に弱く、脆く、
浅ましい者であろう。とても悲しい。
ただ、こんな自分に南無阿弥陀佛が
降り注がれている。絶え間なき大悲。
無限大悲、無縁大悲。
弱く儚き者よ、汝よ、わが名を称えよ、と。
この仰せだけである、わが拠り所は。
まことは念佛にまでなってくださった如来の
仰せだけである。あとは大半が仮、
幾ばくかは虚偽、でたらめである。
南無阿弥陀佛