人間存在はそのもっとも深いところでは、また
究極的には、受難(Passion)であるという
ことであり、またそれが人間の本質であること、
つまり苦悩する者、ホモ.パティエンスである
ということである(V.フランクル 苦悩の存在論p121 新泉社)
パティエンスとは、patiance即ち、耐え忍ぶと
いう意味のようです。
人間は苦悩する者であり、苦悩を耐え忍ぶ者。
苦悩こそが人間の本質であり、それを
誤魔化さずに凝視し、日常生活に身を通して、
実際に確かめる。これが往生なのだろうか。
まことに凡夫とは痛みを伴うものであります。
一方で、時折去来する悲しみとむなしさは
いったいどこから来るのだろうか。
苦諦。こういう実相を捉えて、反論を
許さない厳粛な言葉が佛語である。
南無阿弥陀佛