春が来れば桜が咲く。
桜は冬の間も根を静かに張っている。
淡々と、静かに。着々と、確実に。
根を張り続ければ、自ずから時が来れば、
花は咲く。咲かそうと意図しなくても咲く。
だから、すべきことは原点、基礎、基本を
反復して身につけ、現実に教えを体現すること。
我が名を称えよという本願、これが原点。
無量寿仏の御名をたもて、これが教え。即ち、
恒沙の勧め。
教えに沿って念佛を申すこと、これが行。
自身が凡夫であること、それを助ける本願
ましますことを念佛によって、
信知せしめられる、これが信。
念佛を申しつつ、信に育てられ、
現実を生きていくこと、
これが念佛往生。
念佛往生の必然的終着として、滅度に至らしめる、
証果。
繰り返し教えの薫りを身に浴びて、
念佛を蒙りたいと思う。
迷ったら、原点に帰り、教えに従い、
行ずればいい。そこに自ずから信心が発起
せしめられる。その信心が証果に至らしめて
下さる。
念佛に帰れ。何度も、何度でも。
南無阿弥陀佛