悲しい現実はたとえ何も変わらないとしても、
誰も関心がなくとも、やり抜く。
諦めない。必ず形が心を貫く日が来る。
心を射抜く日が必ず来る。
道半ばで刀折れ矢尽き果てても、道を
継ぐものが現れる。
道は続いていく。
往生は道なり。尽き果てぬ道なり。
悲しみやむなしさ、孤独が埋まるわけではない。
決してなくなるわけではない。
心を込めて、形を表す。
表し続ける。佛様が自分にしてくださったように。
真の自由、真の平等、真の連帯を実現するのが、
佛ならば、僕は佛に成りたい。心から、
佛に成りたいと思う。すべての有情の
悲しみが尽き果てることを心から祈る。
いくばくの痛みと祈りを形に表す。
まなざし、ことば、忍耐、文字、佇まい、
体の向き、傾聴、はがき、後片付け、礼儀、
姿勢。形を死ぬまで学びたいと思う。
いつの日か悲しみの雨が止むように。
浄土の大菩提心が今、おはたらきくださっている
ことに深い感銘を覚える。静かな感銘である。
本当に願っていたのは、佛に成りたいという
ことだったのだろうか。
残響は今も胸に鳴り響いている。
静かに、とても深く。
南無阿弥陀佛