むなしさとともに

悲しみが尽き果てるまで共に在る twitter https://twitter.com/oujouwogosuru?s=09 

2018-07-01から1ヶ月間の記事一覧

無明の闇を破するゆえ智慧光仏と名づけたり

この人はあなたにとっては、取るに足らないただの人かもしれない。 しかし、僕にとっては、かけがえのない、唯一無二の大切な人である。 僕はあなたの大切な人はわからない。 あなたは僕の大切な人がわからない。 互いにお互いの存在の尊さ、大切なものが何…

本願招喚の勅命

帰命は本願招喚の勅命なり(顕浄土真実教行証文類 行巻) 私のようなものは、如来の御名を称える資格はありません。 私のようなものは、煩悩と生死から離れることができません。 私のようなものは、誰かを傷つけずに、あるいは何かの命を奪わずに 生存するこ…

澄んだ瞳

夕暮れ時にすれ違った黒い盲導犬の瞳を見る。 彼は全く主人の目となっている。 横に寄り添い、黙っている。 彼は主人と一つになり、彼の眼は赤い夕日に照らされ、 透き通り、尊く澄んだ輝きを放っていた。 思いがけず、念佛を申さざるを得なくなった。 自分…

往生は慈悲の表現

法は広めるものではなく、 最も如来から教化されたひとを通して、 広まるものである。 これは真宗大谷派、和田稠先生の 真宗門徒という本の中にでる一節です。 僕にとって和田先生は往生の先生。 往生は念佛生活であり、具体的現実、 実際の生活で如何に浄土…

弥陀の本願

選択本願念佛とはわたしの原点であり、一切衆生の原点である。 自分は凡夫である。故に何度でも本願念佛の道から曲がっていく。 常にわが心身への楽を中心に考察し、行動する。 この身を具足している以上、煩悩を避けることはできない。 かといって、煩悩に…

喪失を機縁に

災害に被災するという感覚が分からなかったが、 こういうものなのだなと身を通して感じた。 言葉に出来ないが、ずっしり重いというか。 家族や親戚友人知人には直接的な被害は なくても、見慣れた景色や図書館を 思えば、なんとなく今日は胸が苦しかった。 …

無力さと非情を思う

有縁の地が豪雨で被害を受けた。見聞した場所が冠水した様子を見ると、心が痛む気がする。今は遠い地にいるし、そこに出向いたところで何ができるだろうか。またつくづく自分の非情さも感じる。この身と自分の心にはあたたかさがない。遠い。全然共感性がな…

十声の大悲

若我成仏 十方衆生 称我名号 下至十声 若不生者 不取正覚 たった十声なりとも我が名を称えた者が 我が浄土へ往生しないならば、我佛になること あることなし。 念佛往生の誓願の御心を常に聞かせて頂く。 ただ称えよの仰せ。 必ず助けてやりたいという如来の…

信心のおはたらき

信心は分別に染まらない。 信心は如来より発起せしめられる。 信心は信知、知らしめて下さる。 それは何か。決して助からぬこと、 だからこそ本願によって念佛往生せしめられること。 信心は一心であり、開けば三心と言われる。 深心決定心相続心。 一心は如…