むなしさとともに

悲しみが尽き果てるまで共に在る twitter https://twitter.com/oujouwogosuru?s=09 

2016-06-01から1ヶ月間の記事一覧

如来の棄てられたものを棄てる

選択本願の念佛。 浄土真宗の行は、称名念佛の唯一行。 助行を除く、他の一切を雑行とよび、棄てている。 棄てるとは、憑りにしないこと。拠り所にしないこと。 称名念佛は、如来の選びとられた行である。真実の方便である。 五濁悪時群生海 応信如来如実言…

何度転んでもまた立ち上がればいい

失敗を怖がっていた。今もできるならしたくない。 でも、失敗しなければ、痛みを感じなければ、何一つ身につかない。 転んでも、傷ついても、馬鹿にされても、 今の自分を直視し、逃げない。目を逸らさない。 現状を正しく把握する。そして、一歩を踏み出す…

役立たずなんていない

ラジオでイギリスにおられる僧侶の方の話を聞かせて頂いた。 托鉢の時、言われた言葉。 Useless お前は役立たず。 それを言われて考えられたそうだ。 自分は、誰にでも優しく認めてもらいたい自分なのだなと。 そして、更に考えた。 Uselessの裏返しはUseful…

如来は足なり

念佛往生の本願。 本願に全託する一念に浄土往生が決定する。それは今決定する。 念佛成仏これ真宗。真宗遇い難し。 浄土も如来も本願も念佛も信心も言葉は違えど、心は一つ。 誰のための選択本願念佛か。わたしいちにんを救わんがためでした。 ただ念佛を本…

本願にすべてを託す

先達にお伺いしました。 『衆生のことは仏の仕事であり、自分たちはただただ、 法を聞くよろこびを伝えるだけでいいんだよ』と。 『どうにか伝えたい、出遇ってほしい。ひとりでも、 自分は自分でよかったんやと腑に落ちてほしい』 そう思ってブログを書いた…

述懐

煩悩とか、自力とか、本当に自分は知っているのだろうか? たぶん、自分の中で思い込んでいただけで、ただのそれだけだったと 思う。 わたしが頂いている浄土真宗の教えは簡潔だ。 行は選択本願の念佛一行に依る。 ただし、それを行ずる衆生に二種あり、 疑…

助かるということ

もし、助かるということがあるとすれば、 それは、助かることも必要がなくなることである。 和田先生が、ご法話の中で仰っていた言葉。 信じる必要もないし、お願いする必要もない。 空気のように、信じるよりも先に、すでに本願がまします。 本願とともに。…

本願の響きを聞く

本願とは、まごころのこと。 如来のまごころ。 汝、我が名を称えてくれよ。今、ここで必ず助ける。 この仰せを聞く。 ほかに何も要らない。 なむあみだぶつの中に、一切が込められている。 本願とともに。なむあみだぶつ

わが師の恩

自分にとって、真の師と仰ぐ方は二人います。 一人は行の師。鍵山秀三郎先生。この人に遇えなければ、今はない。 行に励んだ、あの日々がなかったら今はない。 心あるところに宝あり。 この言葉の心を、わたしは弥陀のまごころと味わっています。 もう一人は…

泣いていいんだよ

悲しいときは、泣いていいんだよ。 楽しいときは、笑えばいいんだよ。 思いっきり、泣いて、 思いっきり、笑えばいい。 汝は汝であればよい。 この弥陀がいつでもいるよ。 その心が、名となり、声となり今ここに至り届く。 これが六字の南無阿弥陀仏。

深い問題がある

三毒の煩悩といわれるものについては、 それは、自分の重要な課題ではない。浅ましいことに変わりはなくても、 これらは深浅でいえば、浅い煩悩であると教えて頂いているから、 自分にとって、深い痛みを覚えるものではなくなっている。 痛みを覚えるのは、…

一生造悪

一生造悪値弘誓 至安養界証妙果 一生悪を造れども、弘誓に値ひぬれば、安養界に至りて妙果を証せしむいえり。 (教行信証 行文類 正信念佛偈)(浄土真宗聖典第二版p206) 一生造悪とは、悪を造り続ければ、存在する事ができない、自分のこと。 既に因は内…

如来の智慧と安らぎ

智慧とは、あるものをなくすことではなくて、 転ずることだと味わう。 自分の智恵、人間の智恵は分別智ともいい、これは分け隔ての心で、 Aを立てればBが下がり、Bを上げればAは下がる。 どちらかを選ぶと、どちらかを捨てる、そういうことだと思う。 そうい…

あの日々があったからこそ今が在る

自分の原点を振り返ると、やはり、 何もかも間に合わなくなった1年あまり、のような気がする。 今思えば、あの日々があったからこそ、再び仏法とご縁を結ばせて 頂いたと思うが、やはり、孤独であり、辛く、むなしい日々だった。 ただ、肉体が生きているだけ…

清沢満之先生

本日、6月6日は、清沢満之先生のご命日と伺っております。 先生の著書に触れる機会があったため、その中で 印象に残った箇所を、記します(清沢満之語録:岩波現代文庫:今村仁司編訳) 他力門哲学骸骨(試稿) 他力信行(P155) 他力門の信と行はまさに前節…

果てしない道が広がってゆく

自分の心に答えを尋ねていた。 どうすればいいんだ? どんなに考えても、何もわからない。 浅ましさはやまない。 行き着くところ、もはや道なし。 ただ念佛して弥陀にたすけられまいらすべし。 自分の心に問わずとも、必ず汝を引き受ける、だから、 我が名を…

本願に帰す

称我名号 下至十声の仰せにしたがう。 ただそれだけが仏法、慈悲の究み。

失敗が成仏する

即得往生 住不退転 親鸞聖人の教えは「現生不退」 現在、生きている、今、阿弥陀如来の本願力に乗じて、 不退の位の身に摂取される、と聞かせて頂きます。 そして、このことを自分なりに味わうならば、米沢英雄先生が 「信とは何か」の著書の中で仰っていた…