2019-09-01から1ヶ月間の記事一覧
参考 大乗仏典⑧十地経(荒牧典俊訳)中央文庫p186根本の真理についての無知がはたらいて条件となっているかぎり、まよいの存在の構成要素も、つぎつぎに存在しつづける。もし、根本条件やさまざまな条件が、すべて滅亡してしまうならば、それらもつぎつぎに…
何もないところから、何かを生むのは大変だ。他者はこのイチを軽んずる。しかし、自分は身を通して体解する。ゼロとイチは質の異なるものであることを。イチの中には目に見えぬものが籠もっていることを。相を通して、相を相たらしめているものを直覚する。…
偏らない。このことを初期の教典には繰り返し書かれている。最近、仏教の本をしっかり読もうとか、学ぼうとか、身につけようとか、そういう気持ちがない。どちらかというと、世間的な知識、技術、思考に重点がかかっている。どうやら、やじろべえのように、…
参考 大乗仏典⑧十地経(荒牧典俊訳)中央文庫p104般若の智慧なるものは、教えを聴聞することにはじまると思惟して、そのように知って、菩薩は勇猛に努力をはじめる。原文の書き下しを添える。 無礙解脱等の諸の仏法は、何をか以て本と為すや。聞法を離れざる…
参考 大乗仏典⑧十地経(荒牧典俊訳)中央文庫p41 (3)かの菩薩は、自我に執着する妄想(我見)が消滅している。したがって、自我の観念も存在しない。それゆえに、かの菩薩には、死んでしまったらどうしようという不安もない。 煩悩は見えると力を失う。明…
参考 大乗仏典⑧十地経(荒牧典俊訳)中央文庫歓喜地 p42 五種の不安の解消(1)生活していけるかどうか(2)名声にありつけなかったらどうしよう(3)死んでしまったらどうしよう(4)苦悩に満ちた存在に生まれるかもしれない(5)説法会にあって、おどおど…
参考 大乗仏典⑧十地経(荒牧典俊訳)中央文庫 十地経は菩薩の階梯を十で表して下さったお経であります。浄土真宗では、浄土三部経が中心なため、あまり縁がないかもしれませんが、非常に大切なことが示唆されたものだと感じます。親鸞聖人の顕浄土真実教行証…
夢を見た。炎が燃えている。この炎は自分が点けてしまったのか、他者が蒔いたものなのか分からない。忽然と点いたものである。 何が燃えているのか分からない。ただ、燃えているそのものは自分が拵えてきたものに違いない。ひどく黒ずんでおり、もうすでに焼…