むなしさとともに

悲しみが尽き果てるまで共に在る twitter https://twitter.com/oujouwogosuru?s=09 

2018-09-01から1ヶ月間の記事一覧

閉塞諸悪道-地獄を超える

共に往生遂げたし。 一切衆生往生せずば我如来にならじという願は何処から来るのだろう。 自分の中にはこんな尊い願はない。 もしあるとしたら、やはり如来の本願力に よるのだろう。 自分は助からなくてよい。 もう自分は十分よくして頂いています。 常に如…

不退転の相ー知進守退

進むを知りて退くを守るを「智」といふ。 (曇鸞大師 往生論註 注釈版聖典 七祖編 p145) このところ、停滞というか沈滞というか、 ことばを探しているような気がします。 不退転という言葉を聞くと、一直線にまっすぐ進むような気がしました。 しかし、本当…

名無往生文  聴聞

聴聞すべきことは、ただ一つ。 如来は、わたしに対して、何と仰っているか? タスカラヌ者に何と仰っているか? タスカラヌ者だからこそ、必ず往生させる、と告げ知らせるのが、 この浅ましい口から出てくださり、 今耳に聞かしめられる南無阿弥陀佛であろう…

名無往生文 大乗 浄土真宗

煩悩はそのままである。 煩悩がなくなるわけではない。それどころか、いよいよ煩悩が深い。 浅ましいわが身の現実はいよいよ悲惨である。食べること、差別し、区別することを やめることができない。むしろそれを楽しんでいる。 埋没している。埋没とは、す…

愚者なりて往生す

親鸞聖人がご晩年に法然聖人から聞いたことを ご述懐されたお言葉です。 このお心を尋ねますに、念佛に帰れということでありましょう。 分かったような気分になる。助かったような気になる。 自分の思いはいらんのであります。 自分が助かるか助からないか知…

名無往生文 真実報土

浄土は方向である。 浄土はあってもなくてもよいものではない。 なければならない、どうしても願わずにはおれない世界である。 人生は苦である。人間、自分は苦を孕んでいる。苦を身としている。 人間は苦を感受しうる存在である。なぜ人と生まれたか。 大悲…