むなしさとともに

悲しみが尽き果てるまで共に在る twitter https://twitter.com/oujouwogosuru?s=09 

2016-08-01から1ヶ月間の記事一覧

風の前のちりに同じ

人間は根本的に我執を抱えている。 我と我がぶつかる故に、強者と弱者の相が生じる。 強者は力をもって弱者をねじふせる。 力とは、貨幣であり、立場であり、性格であり、性別であり、 あらゆるものである。 そして、弱者は涙を流す。虐げられる。耳を傾けら…

持たないと持てないは違う

あるか、ないか。 損か、得か。 好きか、嫌いか。 分別心には、二つしかない。二つしかないという事は堅いということ。 柔軟、寛容が欠落している。 自分の思いにそぐわないこと一切を許せないということ。 これが分別心、我執の心である。 残念ながら、世界…

決定的な出遇い

あの人に出会わなければ、今の自分はなかった。 あの出遇いのおかげで、今がある。 人と出会うのは不思議なことだ。 出会おうとして、出会えるのではなく、たまたま出遇う。 声が聞こえた。 本当に決定的な出遇いが、人間には起こる。 生死流転を六道輪廻と…

笑っていますか?

心の栄養は足りていますか? 心の栄養とは、感動であり、驚きであり、感謝であり、笑うことだと思います。 この身は、常に代謝を繰り返しており、様々な栄養を摂取しなければ、 維持することができません。たんぱく質、糖分、カルシウムetc 栄養が足りなけれ…

いよいよ聞き続ける

いよいよ聞かねばならない。 いよいよ自分の思いが、ますます破られ続ける。 破られることは、驚きであり、感嘆であり、悲歎でもある。 ますます自分の身の現実、心のありようを見せ付けられる。 あぁ、そうであったか。本当に思いの中から一歩も出ることが…

依るべきもの(たのむべきは弥陀一佛)

『たのむべきは弥陀一佛、よるべきは念佛一行、 そのことにいったい何の不足があるのか』 和田先生の言葉(信の回復(東本願寺出版部)P182-183) 本当に当てになるものは、一体何か? 本当に自分を大事にするということは、一体どういう事なのか? 思いに…

追記あり 善悪のふたつ総じてもって存知せざるなり

仏法を聞く、聴聞することを「善いことだ」と思っていないか? 「善い」から聞くのではない。 「聞かねばならない問題」を抱えているから、聞かせて頂くのであって、 「善悪」の区別のうえに、「善」を選んでいるから聞くのではない。 「善悪」に立って、仏…

土台を大切にする

幼いころ、スポーツ、勉強をするにしろ、基本をないがしろにしていた。 意味がわからないから。地味で目立たない。 歳をいくばくか重ね、ようやく気づく。 基本とは歴史であり、歴史には歩みがあり、根拠がある。 お釈迦様にせよ、イチローにせよ、道を歩み…

ただ聞いていく

小慈小悲もなき身にて 有情利益はおもうまじ 如来の願船いまさずは 苦海をいかでかわたるべき(愚禿悲嘆述懐和讃) 親鸞聖人の和讃が身にしみる。本当におっしゃるとおりだと思う。 自分が誰かの役に立つとか、力になれるとかはうぬぼれであり、 自分はもう…

勝利の影に涙あり

オリンピックを見て思う。 勝者がいれば、必ず敗者がいる。 ガッツポーズの向こうには、落胆がある。 日本という立場に相対して、日本以外の国がある。 金、銀、銅のメダルを獲るものと獲られないものがある。 金、銀、銅とそれ以外の優劣がある。 結果を獲…

まことの人から聞かずにおれない

本当に如来の意を説いてくださる方の話は、 聞かずにはおれない。 そこに血が通っているから。時には涙も出てしまう。 本願には、選択本願念佛には、血が通っている。 躍動し、生きている。 善知識は、特定の個人だけを指すのでは、決してない。断言できる。…

貫く光

無碍光を有難く思う。 無碍光を味わうに、わが身我が心の在り様を、一切問わないという心。 汝の心身に一切を期待しない。要求しない。一切とはゼロである。 汝ただ我が名を称えよ。 はい、南無阿弥陀仏。 本願に相応し、前念命終 後念即生(愚禿抄) わたし…

身を粉にしても骨を砕きても

如来大悲の恩徳は 身を粉にしても報ずべし 師主知識の恩徳も 骨を砕きても謝すべし 今まで自分が御恩報謝すべきと思っていた。 でも、ふと気づいた。 自分のために無量永劫、既に身を粉にし、 骨を砕いて、どんなに苦しくとも、汝のためならと、 笑顔で命を…

結果は知らない、ひたすら歩む

気がついたときから、常に自分の行動、他者、社会との関係性において、 見返りを求める歩みだった。 しかし、それが自分にとっては、どうしてもむなしいことだった。 むなしい、というのは、意味がわからない、ということだ。 何もかも。周りのひとが楽しそ…

自力とは幻の如し

自力。 言葉の雰囲気からして、自分の力。自らで自己の人生を切り開く。 努力。 そもそも、自分の力とはなんだろうか? 草花が日光と水を用いて光合成をする。 自活しているように思っていたが、日光と水を用いている。 動物は、いわんや、他の動植物から栄…

本願名号正定業

本願の名号は正定の業なり、至心信楽の願を因と為す(正信念佛偈) わが身、我が心の有様、これまでの歩みがどんなに頼りない歩みであろうと、 一切関係がない。 本願の名号が往生を決するのであって、自分が介在する隙間がない。 そして、それを如来で申せ…