誰かを変えよう、変えようとしていた。
思い通りになると思っていた。
違うなぁ。
いくら変えようと思って、何かをしても、がんばっても、何一つ変わらない。
なぜか?
思いが届かないからだ。変わるか、変わらないかは、
相手に委ねられている。相手が変わるとしたら、相手が何かを感じるからだ。
声は届かなければ、声にならない。それは音である。音にすぎない。
声を聞こうと思う。観音さまが耳を澄ましているのは、そういうことだと思う。
そして、思いは言葉を通して、身を通して、はじめて響いてくる。
そのときがある。観音さまはそのときを待っている。
本願とともに。なむあみだぶつ