参考 大乗仏典⑧十地経(荒牧典俊訳)中央文庫
十地経は菩薩の階梯を十で表して下さったお経で
ため、あまり縁がないかもしれませんが、
非常に大切なことが示唆されたものだと
感じます。親鸞聖人の顕浄土真実教行証文類、
即ち教行信証の中にも引用されています。
ここに書かれたことは何か?何を表したかった
のだろうか?
今、体解致しますところは、
原点および反復の重要性、この一点であります。
このお経は、歓喜地から始まる。
少し掘り下げて考えてみたいと思います。
歓喜地は始まりであり、原点である。
この原点が大切なことだとしきりに思うので
あります。何度でも原点に立ち帰る。その中で
言い切れぬ深まりがある、如来が不退転である
ことがいよいよ明らかになる。一方、自らは
全くの凡夫であり、本当に迷いから離れることが
できないと暴露される。
だからこそ、わが名を称えよのこの一句が
本当に有り難い。
南無阿弥陀佛