ある住職が、病に臥し、お見舞いに門徒の方がいらっしゃいました。
「ご住職、お変わりはありませんか?」
「わしは変わりどおしや。」
台風が来ています。暴風雨により、災害が起き、交通機関も
混乱が起こります。被災されたり、不幸に見舞われたりする方が
どうしてもおられます。それは、お気の毒であり、悲しいことです。しかし、
晴れの日があれば、曇りの日もあり、雨の日があれば、雨が降らない日も
あります。
一時として、留まる、止まることなく、常に刻々と移り変わっている。
人も、物も、自分も、心も。友も。
風よ吹かば吹け、雨よ降らば降れ。今を忍べば、また晴れの日が来る。
無明長夜の灯炬、わが身に具足し、ただ念佛し、ただ耳に聞こえる。
それだけでいいし、ただそれだけである。
本願とともに。南無阿弥陀佛