疑心あることなし、これを聞というなり、
と親鸞聖人は仰った。
若不生者の誓いゆえ
信楽まことにときいたり
一念慶喜するひとは
往生必ずさだまりぬ
歓びに浸った時もある。
浅ましさに眠れなかった日もあった。
有難い心も有り難く無かろうと
共に用事なし。今はただ、助けるぞの
仰せに帰るばかり。
執着も煩悩もそのまま念佛に流す。
ただ称えよの仰せばかりぞのお勧めに
帰す。浅ましさもさらけ出して
阿弥陀如来の仰せに託す。佛法が全く身に
つかない。だからこそ助けるの仰せが
垂直不断無量無辺に降り注いで今ここに
南無阿弥陀佛と喚んで下さる。
疑いは力を失い、念佛に流されていく。
もう用事はない。あろうがなかろうが、
助けるの仰せばかり。
南無阿弥陀佛