心の栄養は足りていますか?
心の栄養とは、感動であり、驚きであり、感謝であり、笑うことだと思います。
この身は、常に代謝を繰り返しており、様々な栄養を摂取しなければ、
維持することができません。たんぱく質、糖分、カルシウムetc
栄養が足りなければ、栄養失調となり、やがて病となります。
若いときはまだしも、齢を重ねれば無理は利かなくなってきます。
では、心はどうでしょうか?
自分はかつて、うそでも笑うことができなくなりました。
顔がひきつってしまって。
あぁ、もうダメだと思いました。
現代は、失敗や挫折を許さない社会です。立ち止まることを許さない。
他人にはもちろん、自分にさえも。
でも、生きている、生きるということは、失敗と挫折を繰り返す日々です。
いつしか、挑戦することを恐れ、現状を守ることを目的とする。
そして、元気がなくなる。何もかも嫌になる。無気力になり、むなしさを抱える。
仏法とは『除苦悩法』である、と観無量寿経に説かれています。
そして、念佛、如来に出遇うということは、常に心の栄養を頂く、
感動、驚嘆、感謝、そして悲嘆でさえも、包み込む大悲であります。
もしも、作り笑いさえもできなくなったのであれば、立ち止まるべきです。
勇気が必要だと思います。現実的な縛りもあります。お金も必要です。
でも、壊れる前に、立ち止まる勇気を持つべきです。
無責任なことしか言えませんが、僕はすべてを捨てて、立ち止まりました。
幸い、不思議なご縁で、如来に出遇い、もう一度、歩みはじめました。
本当に弱く、頼りない歩みでありますが、僕は僕の歩みを、
ひとりひとりが、唯一の歩みを如来とともに歩んでほしい。
身の栄養も大事ですが、それ以上に、精神の栄養は重要です。
どうぞお念佛申して下さい。
本願とともに。なむあみだぶつ。