いよいよ聞かねばならない。
いよいよ自分の思いが、ますます破られ続ける。
破られることは、驚きであり、感嘆であり、悲歎でもある。
ますます自分の身の現実、心のありようを見せ付けられる。
あぁ、そうであったか。本当に思いの中から一歩も出ることができない。
今も迷いの只中だ。
それでも、欲生我国、我が浄土に迎えとらずにはおかん。必ず、往生を
遂げさせる、という本願力に促され、ただ念佛す。
転ずることも要せず、ありのまま、そのままを受け止める。
如来の足で受け止め、堪える。
ありのままを受け取って、ただ念佛す。
ただ念佛し、ただ耳で聞く。
聞かねばならない身と心を抱えているから、聞かねばならない。
終わりなき歩みとともに。ますます破られ続ける。
如来とともに。なむあみだぶつ。