今、ここに存在する、助からぬ自分に、
如来が何と仰っているかを聞くのが、
聴聞である、と
思う。
南無阿弥陀佛とは、タノメタスケルの仰せ。
わが名を称えよ、との仰せ。
故に助けられるよりほかに道なし。
僕にはもう道が残されていない。
それだけの余裕がないし、
どうしたらよいのかを存じ上げません。
如来がわが名を称えよ、と仰るのであれば
ただ如来の御名を称えるばかりで、
有り難い心境もないし、立派で特別なことは
何一つありません。
ただ念佛が称えさせて頂くばかりで、
ほかに何もありません。
僕はそういう者です。