何時でも、今、ここにいる、自分に
南無阿弥陀佛は何を仰っているかを聞くのだと、
先生に教わった。
タノメ、タスケルと仰せくださる佛様が
南無阿弥陀佛。今、ここに、念佛のすがたを
とってまで口から現れて下さる、
聞こえて下さるではないか。
助からぬ汝を必ず浄土に生まれさせる。
これが本願の勅命である、と。
喚びづめの大悲を聞きずめにせよと、
無量寿佛の名をたもて、と、
道の尽き果てた自分に善知識が、
勧めて下さる。
もはや念佛のほかに道なし。
専ら念佛を称えつつ、聞かしめられるばかり。
我が名を称えるばかりで、ほかに何もいらない。
念佛とは大悲そのものである。
南無阿弥陀佛