如来の大悲によって、
無上の信心が発起せしめられる。
その信心が人を人と育てて下さる。
自分は自分の分限に励む。
誠に仰ぐべきは如来の大悲。
誠に深きは如来の大悲。
誠にあたたかきは如来の大悲。
誠に透徹たるは如来の慧眼。
如来常にわれらとともにまします。
その名告りが南無阿弥陀佛。
自分の拠り所は如来のほかに何もない。
この如来回向の念佛往生の道を往けばよい。
もう何も憑むべきものはないのだから。
本当に自分を受け止め得るはたらきは
如来の
ほかにないのだから。
結局は念佛にまでなって下さった大悲に
何度でも帰るのであります。