むなしさとともに

悲しみが尽き果てるまで共に在る twitter https://twitter.com/oujouwogosuru?s=09 

にんげん

願いを込めて

願いを込めて、ひとと相対している。まず願いが根底にある。出処は願いなのだ。だから、ひとの好き嫌いや、仕事の選り好みは自分にとっては、低い次元の話で、そのような ことはどうでもよい。質の高い仕事を。質の高い在り方を。気高さとか、誇りとか、もう…

今日まで生きてきたこと

生存は苦である、他の犠牲を強いる自己の生存に僕は悲しみを感じる。かといって、死に偏ることは出来ない。否、死ぬのが嫌なんだと思う。ただ、この37年間の生存のうち、32歳から、今に至るまでは、一応は生きてきた、人の身を生きたと言える。そして、沢山…

浄土の大菩提心

悲しい現実はたとえ何も変わらないとしても、誰も関心がなくとも、やり抜く。諦めない。必ず形が心を貫く日が来る。心を射抜く日が必ず来る。道半ばで刀折れ矢尽き果てても、道を継ぐものが現れる。 道は続いていく。往生は道なり。尽き果てぬ道なり。 悲し…

僕はとてもとても悲しい

暫く頻度を落とします。考えつつ、動く。動きつつ、考える。最近は、お寺へ通う機会もかなり絞り、先生も絞っています。その中で、相続下さるはただ念佛の一行であります。他者をどうこうするとか、他者はどうだとか、僕にはもうどうでもよい。専ら仏様の心…

生存における緊張感

日常が再び始まった。自分の在り方が試される。柔らかさの中にしなやかさ、いわゆる厳しさも含んだ上で、やりとりせねばならない。労働を提供する代わりに賃金を得る。賃金を得るなら、質の高い労働を模索せねばエントロピー、すなわち、無常に苛まれ、劣化…

余韻

輪が鳴り、静かに止むまでに余韻がある。微かに音が響いている。それに似た何とも云えぬ残響の中にいる。明日からまた日常が再開する。また勝負が始まる。自分との対峙。沢山の方のお話を聞けて良かったと思う。ともに、凡夫がいる。沢山いる。僕もまたその…

自然なる思案

十牛図という譬えがある。見性を通り、一周回って元に戻る。元に戻ったが、実は全然中身が違う。そして、最後は市井の人として、人々と交わり、酒を呑み、談笑し、伴に涙を流し、死んでいく。こういう格好つけない普通の姿に心惹かれる。なぜなら、全く無理…

忘れてはならぬこと

われもかれも、ただびとなり。 このことを忘れて高いところに行こうとする。人間は高くて明るいところが好き、 低くて暗いところへ行こうとしない。むしろ、避けるし、忌避する。しかし、身が大事なところなのだ。だって、自分の存在の現実、実際でありまし…

人間の本質(V.フランクル) 

人間存在はそのもっとも深いところでは、また究極的には、受難(Passion)であるということであり、またそれが人間の本質であること、つまり苦悩する者、ホモ.パティエンスであるということである(V.フランクル 苦悩の存在論p121 新泉社) パティエンスとは…

誰かのせいにするのは終わりだ

誰かに何かを期待していた。きっとわかってくれるだろうと。わかってくれない彼らが悪いと。随分そうしてきた。もうそういうことは終わりだ。誰もわからまいが、自分はやる。不完全だろうが、具体的に手を動かし、汗をかく。具体的に動く。心を動きで表す。…

むなしさを大切にしたい

そのむなしさを信頼しなさい。 かつて、和田稠先生が仰った言葉と聞いている。 振り返ると、物心がついたのは、おそらく、四歳くらい。幼稚園の記憶。同じクラスの子たちは淡々と折り紙を折っていた。でも、僕は全然折れなかったし、折り方を覚えることもで…

2泊3日研修会(無事終わりました)

このブログを見て下さっている方がどのような皆様なのか僕は存じ上げません。しかし、恐らく人生に対して、何らかの課題や疑問を持ち、立ち向かっておられる方々じゃないかなと思うのです。なので、もしよければ共々に聴聞の場でお会いできたら、とそういう…

閑話休題

偏らない。このことを初期の教典には繰り返し書かれている。最近、仏教の本をしっかり読もうとか、学ぼうとか、身につけようとか、そういう気持ちがない。どちらかというと、世間的な知識、技術、思考に重点がかかっている。どうやら、やじろべえのように、…

十地の階梯③歓喜地 死の畏れなし

参考 大乗仏典⑧十地経(荒牧典俊訳)中央文庫p41 (3)かの菩薩は、自我に執着する妄想(我見)が消滅している。したがって、自我の観念も存在しない。それゆえに、かの菩薩には、死んでしまったらどうしようという不安もない。 煩悩は見えると力を失う。明…

何が燃え続けているのだろうか

夢を見た。炎が燃えている。この炎は自分が点けてしまったのか、他者が蒔いたものなのか分からない。忽然と点いたものである。 何が燃えているのか分からない。ただ、燃えているそのものは自分が拵えてきたものに違いない。ひどく黒ずんでおり、もうすでに焼…

もう一度立ち帰る

唯識を読んでいた途中で、心が移り変わり、 専ら経済や仕事の本を手に取っています。 知らないことばかりで、また、世間には 立派な方が沢山いるのだなぁと感じます。 他者になる必要はないのですが、優れた 思想、実践、過去の軌跡は知りたいのです。 現実…

残響

聞法会の残響が鳴っている。 残響、薫習、修道という言葉には 何ともいえない大切なことが含まれているが 言葉は迷いの範疇のものなので、 とても表現することはできない。ただ、 梵鐘の音が暫く鳴り続いていて、静かに 解けていくような。 そして、また日常…

静けさ

静けさを希求している気がする。 物事が終わり、尽き果てる静けさ。 始まる前の静けさ。 静かだが、脈打つ静けさ。風雪に耐え、 一途に春を待つ桜の木のような。 なんとも言えないが、 やはり寂静寂滅という言葉が相応しい。 寂静寂滅は逃げることではなく、…

油断せずにいこう

まだ道は半ば。否、半ばにも達していない。 でも、確かに始まっている。 油断せずにいこう。慢心というぬかるみに 足を取られるが、着実に一歩ずつ。 転けてもまた立ち上がろう。擦りむけは いずれ治る。 南無阿弥陀佛

ともに歩む

自分だけ助かって終わるのではなくて、 同じ地平に立ってともに本願念佛を仰ぐ。 ともに尋ねていく。ともに聴聞する。 そこには自分一人では決して辿り着けぬ 何かがある。それを寂静とか涅槃というのだ と思う。すべて終わった世界。また始まる 世界。往生…

マシだと思う心(追記あり)

A>B A=自分 B=他者 できないより、できる方がいい。 ないより、ある方がいい。 自分はあの人よりマシだ。 この心が流転の根、地獄の元であろう。 死骸のような心。腐り切った心。 どうしてもこの心を離れることが できない。故に無始より流転しているから…

聖胎長養

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/聖胎長養 また言わく、信は道の元とす、功徳の母なり。 一切もろもろの善法を長養す。 (親鸞聖人 顕浄土真実教行証文類 信の巻) 華厳経のお言葉を引かれておられる。 念佛往生とは念佛の信を長養することだと 思う。現実…

一隅を照らす

誰からも見向きもされず、大事にされず。 代わりは幾らでも居て、不安と老いに 怯えている。 だからといって、何もしない訳にはいかない。 弱者には弱者の意地があり、家族があり、 内に秘めた涙もある。 だからこそ、黙ってすべきことに 打ち込む。ことと一…

目的と手段が統合される

日常では、目的が先で、手段が問われる。 むなしいとは、目的や意味を見失っていると 言えないだろうか。だから、白けたり、 真面目にするのが馬鹿馬鹿しく思える。 今、お前はどうだと問われるとする。 われ、今はただ一向に行ずるのみ。 もはや結果、ある…

雑感

歓びも他者を傷つける。 この鈍感さを罪というのだろう。 そうすると罪を犯さない人間は一人も いないと思う。ならば、この歓びも 捨てて、ただ一人の人間に還ること、 還ろうとあがくことのみが 人間を回復しうるただ一つの道ではない だろうか。悲しみを忘…

冷静に淡々と

元号が変わった。 平成最後。新しい時代。 テレビはほとんど見ないので、繰り返し こういう言葉が使われていること、 退位と即位の報道が飛び交っているのは とても違和感がある。何か国民に印象づけ ようという意図があるように思う。 一年に何度元号を思い…

確証を得る

ばたばたしているが、 物事、やりとりを通して自然と気づきが 去来したり、自分の目を通し、 人の言葉と姿を見て、その人となりを 教わることがある。 また確証を得る、押えるということが 非常に大切だと、身を以て体感した。 ただし、限りある身である故に…

弱いものとして

正直、自分は存在すべきものではないと 思っている。どれだけの嘘と偽りと 殺生と煩悩にまみれて生きてきたか。 生きているか。これからも生きていくか。 本当に浅ましいし、嘆くべきことだが、 眠りにつけないほどの慚愧はないし、 また明日も一日を過ごす…

全く仏法が身につかない

教えを聞き、念佛を申す。 色々やってみる。柔らかなことば。 応対。怒りの抑制。悲しいかな。ちっとも 変わらず、浅ましく情けない有様であり、 肉魚を食べ、酒を呑み、嘘や媚び諂い、 両舌、ごまかし、偽り、偽善にまみれきって いるが、どうしても離れる…

とどまる

何というか、宗教的であろうとする、と いうよりは、ただの一個の個体というか、 自身というか、そういう処、自分の居り場、 足元に帰る、足元を丁寧に掘り下げていく 作業をしたい、そんな気がする。 信者ではなく、ただのひと。 ただのどこにでもいる、だ…